🍀営業の『え』の字も知らなかった私が、現場にたった日
営業の『え』の字も知らなかった私が、初めて営業の仕事をしたのは、まだコロナ禍前の事でした。
突然、知らない住宅街に降ろされ、毎日100件ほど回る日々。
ポツンと車から降りて、迎えが来るまでひたすら回る。
正直、『生き地獄だ…』と思いながら歩いていました。
『お願いだから、誰も出て来ないで…』
そう思いながら、インターホンを押す毎日でした。
🍀初めて会話、初めての『売れました✨』
ある日、玄関口で
『ヤクルトの方かと思った〜』と言われました。
『ヤクルトじゃない物を持ってきました…』
そんなぎごちないやり取り。
それでも、初めてカタログから購入してくださった方が現れました。
『売れた…?』『売れました✨』
あの瞬間の気持ちは、今でもはっきり覚えています。
不思議な事に、それからはなぜか、毎日のように商品を購入していただけるようになりました。
🍀人との出会いが、営業の印象を変えた
一番印象に残っている出来事があります。
お昼前、お店の中をウロウロしていると、なんと私と同じ誕生日の方に出会いました。
ひと回りほど年は違いますが、すぐに意気投合。
帰ろうとすると、
『あなたも一緒にご飯食べなさい』と声をかけてくださり、そのままうどん屋さんへ。
私はすでに食べていたので遠慮したのですが、結局ご一緒する事に。
ご馳走になり、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
次に伺った時も、また一緒にご飯。
もはや断れず、後片付けをお手伝いして帰る。そんな関係になっていました。
別のお客様は、午後に伺うと必ずお茶とお菓子をご用意くださり、お正月には、鍋いっぱいのぜんざいをタッパに入れて持たせてくれました。
どこへ行っても、待っていてくださる方がいる。その事に、毎日感謝していました。
🍀忘れられない、一番辛かった出来事
3年間、営業の仕事を続けましたが、一番辛かった出来事があります。
『来週、商品をお持ちしますね』
そう約束していたお客様が、突然のご病気で亡くなられたのです。
いつも玄関口で、ニコニコと迎えてくださった方でした。
その知らせを聞いた時、暫く動く事が出来ませんでした。
出会いには必ず別れがある。
頭では分かっていても、すぐに受け入れる事は出来ませんでした。
『もっと早く来られていたら』
『沢山買っていただいて、ありがとう』
『沢山勧めてしまって、ごめんなさい』
色々な感情が入り混じっていました。
限界まで売り尽くし、自分自身も限界を感じていた頃。ここで終わりなのだと覚悟しました。
お別れのご挨拶は、本当に辛かったです。
でも、いつかは必ず来る日だったのだと思います。
🍀営業の仕事が教えてくれた事
営業の仕事は、ノルマもあり、クレーム対応もあり、正直辛い事も沢山あります。
それでも、商品を買ってくださる事。
そして、何より、笑顔で迎えてくれて、待っていてくださる事。
最後に助けてくれるのは、いつもお客様でした。
今回は『攻めの営業』のお話でしたが、
次回は『待ちの営業』について書いてみたいと思います。
🍀苦手だと思っていた事が、好きになる事もある
好きな仕事をするのは楽しい。
でも意外と、苦手だと思っていた事が、好きになる事もある。
新しい自分を知ったり、
自分の強みを見つけたり、
人生で出会える人の数には限りがあるかもしれません。
でも営業の仕事は、その何倍もの人に出会わせてくれました。
人として、沢山成長させてくれる。
営業はそんな素敵なお仕事だと思います。
もし今、悩んでいる方がいたら、一歩踏み出してみると、意外な景色が待っているかもしれません。
見たことのない世界。
味わったことのない経験。
それが、あなたを待っているかもしれません。

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